この記事ではあさりの中国産と国産の見分け方について解説していきます。
2022年に入ってから熊本県産のあさりが実は97%が外国産(中国)だったことが報道されていますが、今後あさりを購入するときはラベルに「国産」と書いてあっても疑いの目で見てしまいますよね。
そこで今回はスーパーで売っているあさりの中国産の画像も交えながら、国産あさりとの見分け方について解説をしていきます。
また、中国産のあさりは食べても大丈夫なのかもあわせて紹介していますので、あさりを購入する際にぜひお役立てください!
あさりの中国産と国産の見分け方を画像で解説!
あさりの中国産と国産の見分け方は、築地市場の関係者は次のように話しています。
中国産は少し大きめで、色の境目が曖昧なような色味。
引用元:魚海岸ウォーカー
文字による説明だけではよくわからないと思いますので、私がニュースで話題になる前に購入していた「熊本県産」のあさりの画像を紹介します▼

熊本県産(中国産)あさり
上の画像の赤丸で囲んだ箇所は先程紹介した、中国産あさりの「色の境目が曖昧」という特徴が色濃く出ていることがおわかりいただけるかと思います。
貝の模様に境目がなくかなりボヤッとした感じが出ています。
対して北海道産のあさりの画像がコチラです▼
北海道産あさり
最初に紹介した中国産のあさりよりも貝殻の模様が鮮明で、比較してみるとその違いは一目瞭然です。
つまり、あさりは産地によって貝殻に特徴が異なりますので、あさりを購入する際はぜひ参考にしてくださいね。
なお、日本各地のあさりの特徴は以下のようになります。
- 愛知産/色は茶系。殻が薄く、身がふっくらしている。
- 千葉産/白黒、茶、ブルーなど色が多彩で鮮やか。
- 北海道産/やや大型で貝殻が厚く、目だった模様がなく、ベージュがかった灰色で地味な印象。
引用元:オリーブオイルをひとまわし
中国産のあさりを食べても大丈夫?
熊本県産のあさりは何十年も産地偽装が行われてきたと報道されているため、日本人のほぼ全員が中国産のあさりを食べていると考えられますが、食べても大丈夫なのか心配になりますよね。
しかし、基本的に中国産のあさりは食べても大丈夫です。
なぜなら、例えば中国の黄海沿岸域で行われるあさり漁業は、2020年にMSC(海洋管理協議会)の認証を得るなど、管理が行き届いている場合が多いからです。
黄海のざっくりとした位置はコチラです▼
MSCは、1997年にイギリス・ロンドンで発足した、持続可能な漁業のための水産エコラベル認証制度を管理・促進する国際非営利団体です。
MSCから認証を受けると水産資源や海洋環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業を行っていることが国際的に認められます。
このように、マイナスなイメージを持ってしまう中国産のあさりですが、基本的にはしっかりと管理された上で漁獲されていますので、安全性は大丈夫であると言えます。
しかしその一方で2018年に中国産の養殖あさりから除草剤が検出されたという恐いニュースも過去にあったのは事実です。
したがって最終的には消費者が中国産のあさりをどのように捉えるかで、食べるべきか控えるべきかを判断する必要があります。
【まとめ】あさりの中国産の見分け方と食べても大丈夫なのかを解説
今回は熊本県産のあさりが実は外国産だったというニュースを受けて、あさりの中国産の見分け方について解説しました。
中国産のあさりは貝殻の模様が曖昧な箇所があり、それが国産のあさりと見分けるポイントになります。
また、中国産のあさりは黄海沿岸のあさり漁業はMSC認証を受けているなど、管理が昔に比べて行き届いているようにはなっていきていますが、除草剤が検出された過去もあり、購入するかは消費者の最終判断に任されます。
しかし産地を偽装されては消費者は選択の機会を失うことになりますので、今後産地が明確にわかるような仕組みづくりを構築してほしいものです。