外交的ボイコットが日本に及ぼす影響とは|効果・メリットまとめ【北京オリンピック】

2022年に開催される北京オリンピックが近づいてきましたが、「外交的ボイコット」という言葉をよく耳にするようになりました。

何となく意味はわかるような気がするけど、実際外交的ボイコットをするとどうなるんだろう…

今回はそのように思っている方向けに外交的ボイコットを日本が行った場合、どのような影響があるのかを解説しました。

また、逆に外交的ボイコットによる効果やメリットについても紹介しています。

そもそも外交ボイコットとは|なぜアメリカは表明したのか

外交的ボイコットとは、開会式や閉会式などに政府関係者の参加を見送ることを指します。

したがってアメリカも今のところ選手は北京オリンピックに参加することになっており、大会自体をボイコットするわけではありません。

アメリカなどの諸外国が北京オリンピックを外交的ボイコットする理由は、中国の人権侵害を非難するためだと言われています。

中国では香港や台湾、ウイグルに関する人権問題や、最近ではテニスプレイヤーの彭帥選手が行方不明になったニュースが日本でも話題になりました。

次は仮に日本が外交ボイコットを実施した場合、どのような影響があるのかを考えてみます。

日本が北京オリンピックを外交的ボイコットした場合に考えられる影響

アメリカに対して中国は次のように述べています。

アメリカは、この間違った行動の代価を支払うことになる。待っていてほしい

引用元:NHKHP

つまり、中国はアメリカに対して何かしら報復を実行するように聞こえます。

考えられる報復の1つは、北京オリンピックを外交的ボイコットした国々の対中国への輸出品に高い関税をかけることです。

トランプ政権のときは米中で関税の掛け合いをしていたことは記憶に新しいのですよね。

その際は、世界の株価や経済に大きな影響を及ぼし大きなニュースになりましたが、もしかすると今回も同じような報復を中国は考えている可能性はあります。

もし日本がアメリカなどの諸外国に便乗して北京オリンピックの外交的ボイコットをした場合、日本の輸出品に大きな関税をかける、といった事態も考えられます。

日本は中国に対して自動車やその周辺部品、半導体などを輸出しています。

中国に報復として高い関税がかけられると、トヨタ自動車などの自動車メーカーや東京エレクトロンといった半導体製造メーカーに大打撃を与え日本経済が低迷する、といった最悪のシナリオも想定できます。

日本が北京オリンピックを外交的ボイコットする効果・メリット

日本が北京オリンピックを外交的ボイコットするメリット(効果)は、次のことが考えられます。

  • 日米関係の強靭化
  • 日本の人権問題に対する姿勢を国際的にアピール

日本の外交的ボイコットをする効果・メリット:日米関係の強靭化

日本がアメリカに追従して北京オリンピックを外交的ボイコットをすると、アメリカとの関係が深まることがメリットとして考えられます。

アメリカは軍事的にも経済的にも日本にとってなくてはならない存在です。

もしアメリカの機嫌を損ねれば、例えば軍事面であれば沖縄にあるアメリカ軍が撤退する、経済面で言えば輸入出の縮小などの懸念があります。

従ってアメリカに追従することは今後の日本のことを考えると、極めて重要です。

日本が外交的ボイコットをする効果・メリット:日本の人権問題に対する姿勢を国際的にアピールできる

また日本は中国の人権侵害に対して批判的な姿勢をとっています。

最近では外務省に人権問題担当のポストを設ける方針であることも発表され話題になりました。

もし日本が北京オリンピックの外交的ボイコットをすれば、日本が世界のリーダーとして見直される可能性もあります。

そうなれば今後国際会議などでの立ち位置も有利なものになるなど、メリットはあるのではないでしょうか。

しかし岸田総理の北京オリンピックの外交ボイコットの質問に対して歯切れが悪いのは、先ほど説明した中国との関係を考えてのことがあるからではないでしょうか。

岸田総理は「国益を考えて北京オリンピックの外交ボイコットをどうするか考える」と述べていますが、胸中はアメリカと中国の板挟み状態である現状に悩んでいるのかもしれません。

まとめ

今回は日本が外交的ボイコットをした場合にどのような影響や効果・メリットがあるのかを解説してきました。

悪い影響としては中国との間に溝ができ、経済的な懸念が予想されることを紹介しました。

また、良い影響にはアメリカとの関係が深まることや、日本が世界にも発信している人権問題への解決に向けた発言に説得力を持たせることができます。

いずれにせよ、国際問題は一筋縄ではいかないことが多いです。

岸田総理にはぜひ日本にとって一番良い結果になる選択を考えて頂きたいと思います。