袴田巌への賠償金はいくらか｜どれくらいか調べたら安すぎで衝撃だった

「袴田事件」により約48年間にも渡って不当に拘束されていた袴田巌さんは、賠償金をいくら受け取ることができるのかをまとめました。

袴田巌さんがどれくらいもらえるのかを調査したところ、安すぎて衝撃的な金額がはじき出されました…

詳細はこの後にまとめていますので、ぜひご覧ください。

袴田巌への賠償金はいくらか｜どれくらいか調べたら安すぎで衝撃だった

まず、袴田巌さんが今後無罪となった場合にもらえる賠償金を計算するために逮捕され釈放されるまで、どれくらいの日数があったのかを紹介していきます。

袴田巌さんが逮捕されたのは1966年8月18日。
そして、釈放されたのは2014年3月27日です。

これを日数に換算すると、袴田巌さんは実に17388日間も拘束されていたことになります。

そして、日本では冤罪によって不当に拘束されていた人に対して、「刑事補償法」という法律に基づき1日単位で賠償金がもらえ、その額は最低1000円から最高12500円という金額設定となっています▼

つまり、袴田巌さんがもらえる賠償金は最高で12500円×17388日＝2億2千万円という金額が算出できます。

なお、過去には2003年で冤罪で逮捕され、約13年間拘留されていた女性に対して約6000万円の賠償金を命じる判決が出ています▼

この女性の場合、ざっと計算しても13年×365日×12500円＝5900万円となるので、満額の12500円で計算されていると考えられます。

したがって、袴田巌さんに対しても同じく1日当たり12500円の補償金が適用されると考えられ、ほぼ間違いなく袴田巌さんは2億2千万円の賠償金をもらえるはずです。

しかし、人生の大半を刑務所で過ごすことになった袴田巌さんに対する賠償金が2億2千万円というのは、いくら何でも安すぎると言えます。

したがって、袴田巌さんサイドはさらなる賠償金を国や県に求める可能性もありそうです。

袴田巌の賠償金は最大いくらになる可能性があるのか

さきほど紹介した、冤罪で12年間拘束されていた女性は「刑事訴訟法」に基づき6000万円の賠償金を手にしましたが、十分ではないとして、さらに国や県を相手取り4300万円の訴訟を起こしています▼

この女性は「刑事訴訟法」という法律に基づいて賠償金を得ましたが、このときは「国家賠償法」という法律に基づいた請求をしています。

したがって、袴田巌さんも同じように国会賠償法を基にした訴訟を起こすことは十分考えられるのです。

請求額に関しては誤認逮捕後に受けた精神的な痛みもプラスされ金額ははじき出されます。

例として挙げた女性の場合は12年間で4300万円の請求を行っていますので、単純に計算すれば48年間拘留されていた袴田巌さんは1億7千万円をプラスで請求できる計算にはなります。

さらに、袴田巌さんは長年の拘留生活のせいで病気を患うことになりました。

したがって、1億円程度の上積みはできると考えると、袴田巌さんの賠償金は刑事訴訟法に基づく賠償金2億2千万円＋国会賠償法に基づく賠償金2億7千万円＝約5億円程度はもらえる権利があると計算できます。

袴田巌さんはまだ再審開始判決が出たばかりなので、まだ賠償金をもらえる立場になったワケではありません。

一刻も早く袴田巌さんの無実が証明され、これまでの苦しみが報われるような吉報が届くことを願ってやみません。

袴田巌さんの現在については、【2023】袴田巌は現在無罪となったのか｜何してるのかを調べたら驚愕だったでまとめていますが、病気の症状が驚愕もので、数億円の賠償金を積まれても何の補償にもなりません…

【まとめ】袴田巌への賠償金はいくらか｜どれくらいか調べたら安すぎで衝撃だった

今回は「袴田事件」で事実上の無実判決が出た袴田巌さんの賠償金がいくらなのかをまとめました。

袴田巌さんがどれくらいの賠償金がもらえるのかを計算すると、刑事補償法に基づく賠償金は約2億2千万円となり、48年間も不当に拘束された賠償金としては「安すぎる」金額といえます。

したがって、袴田巌さんサイドは刑事補償法の賠償金に加えて、「国家賠償法」に基づく請求を国や県を相手にとり賠償金を請求していく可能性があるのです。

その場合、袴田巌さんの賠償金は刑事補償法と国家賠償法によるものを合計して、約5億円程度となる計算となります。

人生の大半を拘留された袴田巌さんは賠償金がいくらになろうと補えるものではありませんが、少しでもこれまでの苦労が報われる形になっていただきたいものです。