アメリカのバイデン大統領が、新たな経済枠組みであるIPEF(アイペフ)を立ち上げ、日本も参加を表明しています。
2022年5月18日時点のニュースでは、8ヶ国が参加国として決定しているという状況です。
そこで今回はアイペフの参加8ヶ国がどこなのかを解説していきます。
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アイペフ(IPEF)参加国の8ヶ国はどこ?
今回、アイペフ(IPEF)に参加が決まっている国は次の13ヶ国です。
アイペフ(IPEF)発足のニュースが出た際に参加が確実視されたのは次の8ヶ国です。
- アメリカ
- 日本
- 韓国
- フィリピン
- マレーシア
- シンガポール
- オーストラリア
- ニュージーランド
その後、2022年5月23日にアイペフ(IPEF)に参加する加盟国が5ヶ国追加となっています。
- インド
- インドネシア
- ブルネイ
- ベトナム
- タイ
地図で示すと、アメリカ以外の国の位置関係は下図のようになります。
赤色の丸で囲った国は当初からアイペフ(IPEF)に参加を表明していた8ヶ国、黄色の丸で囲った国は追加で発表された5ヶ国で、計13ヶ国でアイペフ(IPEF)はスタートすることになります。
今回アイペフ(IPEF)に参加を表明した8ヶ国は、中国が世界の経済を席巻しつつある状況を懸念する国や南シナ海を侵略する中国の驚異にさらされている国であるという共通点があります。
例えば、アイペフに加盟した日本・韓国・マレーシア・シンガポール・オーストラリア・ニュージーランドといった国はTPPにも加盟していますが、昨今中国がTPPに加入申請をしてきたこともあり、より一層世界が中国一色になることを懸念している可能性があります。
ニュージーランドは最大の貿易国が中国ですが、ニュージーランドのジャシンダ首相は次のようにコメントしています。
最大の貿易相手国である中国との経済関係を維持するために同国の人権問題への批判を躊躇(ちゅうちょ)することはない
このように経済のみならず、国際情勢を乱す中国を止めるためにアメリカと歩調を合わせている国もあるとも考えられます。
また、フィリピンは南シナ海の領土を中国に脅かされ続けていますので、アメリカの後ろ盾があると中国に対する抑止力が期待できます。
そのため、アイペフに加入して領土問題解決のきっかけにしたいという思惑もありそうです。
そのような観点で考えると、まだアイペフに参加表明をしていないベトナムやタイといった国も今後加入をする可能性がありそうです。
アイペフ(IPEF)に加入することで日本にどのような影響があるのか気になりませんか?
コチラの記事ではアイペフの内容を調査してみると、アメリカの「お付き合い」で参加した説が浮上してきましたのでぜひご覧になってみてください!
インドやインドネシアは参加拒否からアイペフ(IPEF)に加盟
その一方で、インドやインドネシアはアイペフ(IPEF)には当初参加しない予定でした。
その理由は、中国との関係が崩れるのを避けたいという思いや、アイペフ(IPEF)にあまりメリットがないことが理由として挙げられていました。
インドネシアの最大の貿易相手は中国です。
インドネシアには嫌中感情があるようですが、それでもアイペフ(IPEF)に加入するメリットが少なく「旨味」がないとされていたからです。
というのも、アイペフ(IPEF)に加入してもTPPのように関税が撤廃されることもありませんので、経済的なメリットはほぼありません。
したがって、「お得意様」である中国を失って国の利益を損なうくらいなら、現状維持を選ぶ、そのような国があっても不思議ではありません。
インドやインドネシアがそれでもアイペフ(IPEF)に参加したのは、粘り強いアメリカの交渉と、今後の国際情勢を見据えた際に中国が孤立した場合の各国の立場を考えた場合にメリットが出てくると考えたからかもしれません。
なお、2022年5月23日には台湾もアイペフ(IPEF)へ参加見送りが決まっています。
台湾の場合は中国のお膝元ですので、アイペフ(IPEF)への加入により中国の風当たりが強くなることを懸念してのことのようです。
このようにIPEF(アイペフ)加入は、中国との関係を天秤にかけた上で判断する必要があるため、今後IPEF(アイペフ)への加入国は伸び悩む可能性は非常に高いと予想できます。
IPEFとTPPの違いをわかりやすくまとめた記事もありますので、ぜひコチラもご覧ください!
【まとめ】アイペフ(IPEF)参加国8ヶ国はどこ?加盟国の共通点が話題に
今回はアメリカのバイデン大統領が提言した経済枠組みであるアイペフ(IPEF)の参加国8ヶ国を紹介しました。
アイペフに参加するのは次の8ヶ国でした。
- アメリカ
- 日本
- 韓国
- フィリピン
- マレーシア
- シンガポール
- オーストラリア
- ニュージーランド
そして、アイペフに加入する8ヶ国の共通点は、今後中国に覇権を握らせまいとしている国でした。
その一方でアイペフには加入してもそれほどメリットはあるとは言えず、インドやインドネシアのように参加を見送る国もあります。
今後アイペフが、バイデン大統領が思い描くような枠組みになっていくのか、注目が集まりそうです。
アイペフを提言したバイデン大統領がどこに泊まるのかを知りたい方はコチラの記事もご覧ください!
国賓だけあってかなり良いホテルに泊まるようです。
また、バイデン大統領の夕食会場「八芳園」についての記事もいかがでしょうか?
料理画像や値段を紹介していますので、バイデン大統領がどのようなもてなしを受けるのかがわかります!