ウマ娘のアイネスフウジンなどの声優として知られる、嶺内ともみさんが2022年いっぱいで廃業することを発表しましたが、なぜ引退するのか、その理由をまとめました。
嶺内ともみさんの引退(廃業)理由には、華やかなイメージがある声優業の裏側にある、切実な事情が原因であることが見えてきます…
詳細はこの後でまとめていますので、ぜひご覧ください。
嶺内ともみ引退(廃業)理由はなぜか:収入面
2022年いっぱいで声優業の廃業を発表した嶺内ともみさんの引退理由がなぜかというと、まず低すぎる収入が原因に考えられます。
というのも、声優業界は華やかなイメージがありますが、ギャラがかなり安いことが知られているのです。
下記のように、嶺内ともみさんが所属する声優業界は、特に若いうちはどんなに良い役を射止めたとしても10000円程度しか報酬がもらえず、多くの若手声優が引退(廃業)の道を選ばざるを得ない状況に陥ってしまうのです。
新人声優の場合は主役やヒロイン役であっても15,000円からのスタートになり、事務所の取り分を差し引くと、手取りでは約10,000円
年齢を重ねてキャリアを積めば、人気声優の仲間入りとして声優だけで食べていくことも可能ですが、昨今の声優業界は家庭が裕福でないとできないと揶揄する声も聴こえてくるほどです。
実際、声優の平均年収は下記のように非常に低いことがデータで出ています。
声優の平均年収(赤)は、20代が約144万円、30代が約204万円、40代が約264万円
嶺内ともみさんもその例外ではなく、24歳(2022年11月時点)と非常に若く、声優歴もわずか7年です。
そして、嶺内ともみさんの2022年の出演作品は以下の4作品と少なく、年収にして10万円前後程度でもおかしくはありません。
- スローループ(吉永恋)
- ドールズフロントライン(UMP45)
- エスタブライフ グレイトエスケープ(エクア)
- Extreme Hearts(ティーナ・メルキース)
したがって、嶺内ともみ引退としては”廃業”という言葉どおり、声優の収入だけではとてもではないですが”やっていけない”という切実な事情があったと考えられます。
嶺内ともみさんの引退理由に結婚を挙げる声もあるようですが、”廃業”という表現を使用している時点でそれは異なると考えられます。
とは言え、かわいい嶺内ともみさんが結婚しているのかが気になる世間の声に応えて、下記記事でまとめています。
ぜひ下記記事をご覧ください。
嶺内ともみ引退(廃業)理由にインボイス制度も
嶺内ともみさんの引退(廃業)理由に、声優業界の収入の低さをあげましたが、さらに追い打ちをかけたのが2023年10月から始まる”インボイス制度”の存在が考えられます。
インボイス制度の詳しい説明は国税庁のホームページに譲りますが、簡単に言うと、これまで納める必要のなかった消費税を余分に納める必要が出てくる、という個人事業主泣かせの新制度です。
ちなみに、嶺内ともみさんは事務所(アイムエンタープライズ)に所属していますので、一見個人事業主ではないように思うかもしれませんが、事務所所属の多くの声優は個人事業主として納税しており、嶺内ともみさんもその例外ではないと考えられます。
インボイス制度により今後声優の2割強が廃業に追い込まれ、業界の衰退に繋がるおそれがあるとして、有志による反対運動も行われている状況です。
#インボイス制度反対 に賛同下さる方はこのツイートに「返信」の形で連名して下さい!
①カルチャー・サブカルチャーで収入を得ている方は
屋号(職種)を
※お名前を非公開にしたいけど連名して下さる場合はこちらに書かずにDMにてお知らせ下さい②その他の方は
アカウント名とアカウントを↓↓↓
— VOICTION (@VOICTION) August 7, 2022
このように、嶺内ともみさんの引退(廃業)理由は、もともとの声優の収入が低いことに加えて、インボイス制度という新たな税制制度の開始のダブルパンチが原因にあったと考えられます。
【まとめ】嶺内ともみ引退(廃業)理由はなぜか【収入と税制制度のダブルパンチ】
今回は声優の嶺内ともみさんの引退(廃業)理由はなぜなのかをまとめました。
嶺内ともみさんが廃業に追い込まれたのは、まず、声優の収入の低さが挙げられます。
20代の声優の平均年収が150万円を切ると言われている厳しい収入では、嶺内ともみさんは第二の人生を考えざるを得なくなり、引退の道を選んだことが考えれます。
さらに、2023年10月から開始されるインボイス制度により、引退(廃業)理由として挙げられたもともと少ない収入からさらに消費税が徴収されるダブルパンチに見舞われたことも、嶺内ともみさんの引退する理由として挙げられます。
嶺内ともみさんの引退(廃業)を機に、声優業界が持続可能な業態となることを切に願います。