安倍晋三元首相が開催していた桜を見る会の夕食で、サントリーがお酒を無償提供していたことが大きな話題となっています。
サントリーの新浪剛史社長と安倍晋三元総理の関係を調べてみると、かなりの深い付き合いがあることがわかりました。
そこで今回は新浪剛史社長と安倍晋三元総理がどれほど深い関係なのかを解説していきます。
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新浪剛史(サントリー社長)と安倍晋三の関係とは
ここではサントリー社長の新浪剛史社長と安倍晋三元総理の関係について解説していきます。
新浪剛史と安倍晋三の関係:経済財政諮問会議
サントリーの新浪剛史社長は経済財政諮問会議のメンバーを2014年から務めており、安倍晋三元総理にアドバイスをする関係にありました。
経済財政諮問会議とは経済や財政に関わる重要事項について、総理大臣が指揮できるように有識者がアドバイスをする機関です。
経済財政諮問会議は年にもよりますが年間10回以上開催される会議であり、サントリー社長の新浪剛史社長と安倍晋三総理の関係については、その事実だけでも推し量ることができます。
実際に安倍晋三元総理の在任期間中に、経済財政諮問会議が何回行われてきたのか(つまり、新浪剛史社長と安倍晋三元総理が何回顔を合わせてきたのか)を数えると、次の結果となりました。
なお、新浪剛史社長が経済財政諮問会議のメンバーになった2014年から安倍晋三元総理が首相を辞任した2020年9月21日までの回数をカウントしています。
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
---|---|---|---|---|---|---|
21回 | 22回 | 22回 | 17回 | 17回 | 6回 | 13回 |
数えてみると、7年間で新浪剛史社長と安倍晋三元総理は100回以上も顔を合わせる関係にあったことが判明しました。
もちろん、新浪剛史社長と安倍晋三元総理はそれぞれ会議に皆出席していたわけではありませんが、新浪剛史社長が安倍政権を経済・財政分野で支えていたことは間違いありません。
新浪剛史と安倍晋三の関係:三菱商事
新浪剛史社長と安倍晋三元総理は、三菱商事という意外なところでも関係を見出すことができました。
浪剛史社長はサントリー社長の前は、2003年まで三菱商事で勤務をしていました過去があります。
外食産業やローソンの経営に関することが、三菱商事での新浪剛史社長が担当していた業務でした。
一方、安倍晋三元総理の兄である安倍寛信さんは、2012年まで三菱商事の役員を務めていました。
安倍寛信さんは2004年に中国へ出向するまではビールの取引にかんする業務に携わっており、新浪剛史社長とも接点があった可能性があります。
そのため、先ほど紹介した経済財政諮問会議のメンバーに新浪剛史社長の名前があるのは、安倍晋三元総理に対して、安倍寛信さんからの推薦があった可能性を考えることができます。
「桜を見る会」前夜祭で、サントリーの酒類無償提供が実際何が悪いのかを解説した記事もありますので、ぜひご覧ください!
新浪剛史社長は安倍晋三から酒税増税見送りの”忖度”を受けた過去も
実は新浪剛史社長が社長を務めるサントリーは、2015年と2016年に酒税増税の見送りを受けるという”忖度”ともとれる待遇を受けています。
特に2016年の酒税改正はサントリーにとっては非常に重要なものでした。
というのも、2016年の酒税改正の目玉はビール・発泡酒・第三のビールの税率を一律にするものです。(それまで税率が低かった第3のビールの税率がビール寄りになり高くなる改正)
当時サントリーのビール類の構成は6割を第三のビールが占めていたため、2016年の税制改正はサントリーにとって大打撃となる見込みとなっていました。
しかし、結果として2016年の税制改正は10年間かけてビール類の酒税を一律にしていく緩やかなものになっています。
この結果、サントリーは10年間に第3のビールからビールへ方向転換ができるようになり、大きな損失を免れたとも言われています。
この税制の方向転換が起こるまでには、ビール類の一律税率を進めてきた中心人物の更迭もあり、なかなか闇を感じさせるものになっていますが…
この成果は新浪剛史社長が財政諮問会議のメンバーに入っているからこその「忖度」と見る声もあり、新浪剛史社長と安倍晋三総理の深い関係が見え隠れしています。
【まとめ】新浪剛史(サントリー社長)と安倍晋三の関係とは|酒税増税見送りの過去も
今回はサントリー社長の新浪剛史社長と安倍晋三元総理の関係について解説しました。
新浪剛史社長は経済財政諮問会議のメンバーを2014年から務めており、安倍晋三元首相を経済・財政の分野で支えてきた、非常に深い関係にありました。
さらに、安倍晋三元総理の兄である安倍寛信さんと新浪剛史社長が同じ時期に三菱商事で勤務していた過去もあり、その関係は多岐に渡っているようです。
酒税増税見送りの「忖度」の過去もある中で、今回の桜を見る会の酒類無償提供が発覚しましたが、今後も新浪剛史社長と安倍晋三元総理の関係については大きな注目を集めるのではないでしょうか。