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総理大臣を国民が選べない理由は?選べる場合のデメリットも

2021年9月3日に菅義偉総理大臣が、近々行われる総裁選に出馬しない意向を示して話題になっています。

当初菅総理は再選に向けて出馬すると見られていたので、この決断には驚きましたよね。

菅総理が総裁選に出ないということは総理大臣が変わるということを意味しますが、どうして国民は総理大臣を選べないのでしょうか。

今回は国民が総理大臣を選べない理由と、もし国民投票で総理大臣を選べると仮定した場合のデメリットについて、これまで議論されていることを解説をしていきます。

総理大臣を国民が選べない理由はなぜ?

ここでは総理大臣を国民が選べない理由について解説をしていきます。

総理大臣を国民が選べない理由は憲法

総理大臣を国民が選べない理由は憲法で次のように定められているからです。

憲法第67条条文

内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。この指名は、他のすべての案件に先だつて、これを行ふ。

憲法第67条の中で「国会」が指名するとはっきりと明記されているので、総理大臣を決めるときはこれに従って決めているということになります。

つまり国民が総理大臣を選ぶ、ということになると憲法を改正する必要があります。

憲法を変更するのは、安倍晋三元総理を見ていると並大抵のことではないことは想像できると思います。

安倍元総理は憲法改正を掲げて何度も国民や国会に訴えてきましたが、在職期間の約10年間をかけても理解を得ることができませんでした。

なので総理大臣を国民が選べるようにすることを実現するのは、かなり困難であることがわかります。

MEMO

憲法の改正には次の2つの条件を満たすことが必要です。

  • 衆議院・参議院の総議員3分の2の賛成が必要
  • 国民投票を行い過半数以上の賛成が必要

 

与党総裁が総理大臣になる理由

続いて、与党総裁が総理大臣になる理由を解説します。

衆議院と参議院がそれぞれ投票を行い、最も票を集めた人が総理大臣となります。

なので与党の党首が総理大臣になることが「当たり前」なのです。

しかし逆を言えば必ずしも「与党の党首=総理大臣」とならない場合もあり、過去に1度だけ与党の党首が総理大臣にならなかったケースがあります。

とは言ってもとても珍しいことですので、今回も自民党の総裁選の勝者が総理大臣になることはほぼ確実です。

総理大臣を国民投票にするデメリットとは?

ここでは総理大臣を国民投票で決める(首相公選制)にするデメリットを解説していきます。

総理大臣の決め方については様々な議論がされていますが、ここでは代表的な2つの意見について紹介していきます。

  1. 政治的混乱が生じるおそれがある 
  2. 人気投票になってしまうおそれがある

 

それではそれぞれについて解説をしていきます。

デメリット① 政治的混乱が生じるおそれがある

まず国民から選ばれた総理大臣が野党の議員だった場合、政治的な混乱が生じてしまうおそれがあります。

というのは総理大臣の政策が気に入らない場合、与党は総理大臣の不信任決議が出されてしまうからです。

これではせっかく国民に選ばれても総理大臣は思うような政策が打ち出せずに、結果として日本のためにはなりません。

イスラエルでは国民が総理大臣を選ぶ方式を一時期採用していましたが、上記のような問題が浮き彫りになって結局5年で廃止になってしまいました。

デメリット② 人気投票になってしまうおそれがある

第2の問題点として、国民による総理大臣の投票が人気投票になってしまうおそれが挙げられます。

国民の大半は普段行われている選挙の際に、議員候補の1人1人の政策を理解して投票しているわけではありません。

なので国のトップを国民の投票に委ねてしまえば、マスコミの報道の仕方によっては投票結果が簡単に変わってしまうことが考えられます。

また立候補者も国民の投票を集めるために、聞こえのいい政策を並べて人気取りに走ってしまう場合も想定されます。

なので「国民から選ばれた国会議員が、総理大臣を決める」という方法で、これまで国のトップである総理大臣が選ばれてきたと理解することができます。

まとめ

今回は総理大臣を国民が選べない理由について解説をしてきました。

その理由は、憲法で定められていたからでした。

そしてもし国民投票で総理大臣が選べてしまうと

  1. 政治的混乱が生じるおそれがある
  2. 人気投票になってしまうおそれがある

といったデメリットがあることも説明しました。

なので国の行く末を決める総理大臣を決める国会議員には、しっかりとふさわしい人を選んでほしいですよね。